落花生 望月秀和さん(富士SUN育ち)
夏の風物詩といえば、枝豆にビールという人も多いと思いますが、ここ、富士市、富士宮市周辺では、「茹で落花生」が夏を象徴する一品です。
望月さんの落花生は、ふかふかの土の中で成長しています。ほとんど農薬も使わないため、虫たちも暮らしやすい安全な土壌は、水はけも、保水も良い落花生に適した畑になっています。
花が咲くと1つの花に1本の子房柄ができ土にもぐり、さやが大きくなって、落花生になります。葉が大きく成長しすぎると花が咲かないので、さやの数も少なくなるそう。また窒素が多いと実がつかないため、今年は雨が多く、木が育ちすぎている箇所もあるそうですが、夏に蒔いたものは周期も短く育つので、期待できそうです。
朝、4時から収穫し、日の出る7時までには終わらせ、ひとつ一つのさやをもぎ取り、洗って干して選別し、その日のうちに出荷します。洗う以外は手作業で行います。望月さんの落花生は若採りするため、柔らかく、甘いのが特徴です。
暑い夏の日差しの中で、黙々と作業をするため、熱中症にならないように管理するのが大変と望月さんは言います。それでも、おいしい落花生を待っているお客様のために、家族や従業員が交代で手伝っています。
茹でた落花生は、柔らかく、ほのかな甘さと塩気が、食をそそり、手が止まらなくなるおいしさ。「おいしい落花生をもっといろいろなところの人にも知ってもらいたいです」と奥様が言います。
しずてつストアでは、富士吉原店、富士駅南店を中心に、10月下旬くらいまで、望月さんの落花生が置いてあります。まだ食べたことのない方も、ぜひ、挑戦してみてください。
落花生の茹で方
普通の鍋の場合 (1Kgに塩大さじ3)
落花生がひたひたになるくらい水を入れ、最初は強火で、煮立ったら弱火にして、コトコト1時間くらい茹でる。味見をしながら、良ければ火を止めて、2時間くらい蒸らす。
ザルにあげて出来上がり。
圧力鍋の場合 (1Kgに塩大さじ2)
落花生がひたひたになるくらい水を入れ、強火で火をかけ、シュッシュッと音が鳴ったら、弱火で10〜13分茹でる。火を止めて1時間〜2時間くらい蒸らす。ザルにあげて出来上がり。